【流産を話そう】流産はあなたのせいじゃない。だから私も話します

育児ブログ
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椥辻夕子
椥辻夕子

実は2人目を妊娠していました。

過去形です。
妊娠発覚から1か月後、流産しました。
いきなり重い話ですみません。

 

こんなこと、ブログに書く必要はあるのかな? と悩みました。
この記事を書くことで心配する人、気を遣ってしまう人、そして傷ついてしまう人がいるのでは? と。

だけど書こうと思ったのは、流産は「母体のせいではない」ことを伝えたいからです。

 

声を大にして言います。

「流産は、あなたのせいではありません」

今回、妊娠が終わってしまったのは、いのちとして自然なことなのです。

 

この記事は、こんな人のために書いています。

  • 流産を経験した人
  • 身近な人が流産してどうかかわればいいか悩んでいる人
  • 流産の後、心身のダメージが治りきっていない人

逆に、こんな人には記事を読み進めるのをおすすめしません。

  • 流産の兆候があるかも、と思っている人
  • また流産したくない、と思っている人
  • 身近な人が流産するのではないか、と思っている人

私の体験談を読み進めたところで、流産を食い止めるのに役立つ情報はありません。あなたにできることは、今すぐスマホやパソコンを置いて余計な情報から離れ、心身を休めることだと思いますよ。あるいは、かかりつけ医に相談するのが一番です。

 

この記事は、医療関係者の監修を受けていません。あくまでひとりの流産体験者として、「今回体験したこと」をベースに書いています。担当医師から聞いたこと・自力で調べたことなどについてはできるだけ信頼できるソースを裏付けるようにしていますが、この記事をもとに自己判断することはやめてください。体調の変化や不安なことは、必ずかかりつけ医に相談してください
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流産は私のせいじゃない。

実は、流産をしたのは今回で2度目です。
これから2度の流産について書きます。

生理や妊娠などに関する具体的な描写もあります。
出血や痛みなど、人によってはショッキングな描写も含みますのでご注意ください。

1度目は、娘を授かる2年前。初めての妊娠だった

当時、図書館司書としてパートをしていました。重い本を持ったり重いカートを押したりしていましたし、事務室は季節を問わず足元が冷える環境でした。妊娠が発覚する直前には飲酒もしていました。コーヒーも一日何杯も飲んでいました。

妊娠7週目に差しかかる直前、前触れもなく流産をしてしまいました。
とてもショックでした。

 

前触れもなく、と書きましたが、予兆はありました。

その日は日曜日で、朝からなんとなく体が重く下腹部にチクチクとした痛みがありました。でも、スマホで調べたら「妊娠初期によくある症状」だったので自宅で安静にしていたんです。日曜日で産婦人科は休診、明日の仕事終わりに病院に行こう、と考えていました。

その夜中に出血、緊急受診。胎嚢は完全に流れてしまった後でした。

 

自分を責めました。

「重いものを持ったから?」
「足腰を冷やしたから?」
「妊娠に気づかずお酒を飲んでしまったから?」
「カフェインのせい?」
「朝、チクチクした痛みの時点で受診していたらどうにかなったの?」

夜中に対応してくれた医師は、やさしくこう言いました。

「受精卵の染色体異常だったのでしょう。それが自然なことだから」

そして、何%くらいが初期流産をするとか、染色体異常は母体のせいではないとか、いろいろと教えてくれました。ショックでちゃんと聞けなかったけど。

 

なんとか理解できたのは、

流産は私のせいではない、

と言ってくれているのだということだけでした。

何をしてもしなくても、どうやっても今回は止められなかった

という言葉を胸に、私は帰りました。夫も泣いてくれました。

 

それからしばらくはまた不妊に悩み、治療も考え始めた矢先に娘を授かりました。

心拍確認、12週の壁、安定期、正産期……一日一日お腹の子を無事に守りとおせたことに安堵しながら、指折り数えるように過ごした妊娠期間でした。

20時間を超える陣痛、促進剤を使った苦しみ、出産直前に心音が下がるなど怒涛の出産を経て、娘は無事に産まれ、今では1歳9か月になりました。

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2度目は卒乳から半年後。なんとなく2人目を考えていた矢先

娘が1歳を過ぎ、歩き始めたり卒乳したりと順調に「赤ちゃんから小さな子ども」へと成長していってようやく、2人目を考えるようになりました。

というのも、私は娘を出産したときすでに32歳。

今は在宅ワークを細々とやっているけれども、この先再就職する可能性だって考えていました。進学費用はもちろんのこと、車も欲しいし家も欲しい。欲しいというよりも、「必要になったときにお金をポンと出せる」くらいの選択肢をもっていたいなと思っていました。

40歳までに何らかのかたちでキャリアを再スタートするとして、逆算すると2人目を産むならそろそろだな~と、なんとなく思っていた矢先。

最終月経から5週目の時点で妊娠検査薬を使い、陽性が出たのです。
生理予定日の前からなんとなく体がぽかぽかとして眠気があり、「これはもしや」と予感がしていたのを覚えています。

夫が涙を流して喜んでくれたのが印象的でした。

 

6週目に入ってから、娘を産んだ病院にて受診しました。
このときは胎嚢は確認できたものの、心拍はまだ確認できませんでした。でも、娘のときも7週目に入ってからようやく確認できたので、特に不安を感じてはいませんでした。

ただ、このとき「胎嚢は小さめですね。4~5週くらいかな。排卵日が遅れたかも」と言われました。娘のときも、胎嚢は小さめからスタートし、妊娠後期まで週数より小さめで成長して予定日も10日遅れたので、特に気にしてはいませんでした。

また、この初診前から、つわりらしき症状は出ていました。

娘のときと同じ、「におい」と「眠気」。気持ち悪くなったり吐いたりはしなかったのですが、何を食べてもなんとなく美味しくなくなる「味覚の変化」もありました。

 

推定7週目、再診。ところがここでも心拍は確認できませんでした
このあたりから少しずつ不安が顔を出しました。というのも、再診と前後してつわり症状がだんだん軽くなっていったからです。

ただし、つわりがなくなる=流産確定、とは断言できないと医師に言われました。
流産していてもつわりが残っているままの人もいるし、逆に流産する前からつわりがなくなるパターンもあって、個人差が大きいそうです。
もちろん、妊娠が継続していてもつわりが軽くて早々に終わってしまう人もいるため、つわりの有無は流産したかどうかの判断基準にはできない、と言われました。

 

推定8週目、再診
残念ながら、胎嚢のなかに心拍は見えませんでした。
「染色体異常ですね」と医師は言い、「稽留流産」と診断されました。

その頃にはつわり症状はまったくなくなっていたので、覚悟はしていました。それでもやっぱり涙はにじみましたし、つらかったです。

 

1度目の流産は、痛みや出血が突然起こりましたが、2度目は診断されるまでは痛みも出血もありませんでした。自分の体の中で起こっている変化に気づけないのです。ある程度覚悟をしていてもショックを受けるので、何の疑いも持たず幸せな気持ちで受診した妊婦さんだったら、その衝撃はとてつもないものだろうなと思いました。

 

稽留流産の手術はしませんでした

なお、診断後はすぐに手術にはなりませんでした(その覚悟もしていたのですが)。

医師によると、4週間待っても子宮内容物が排出されなければ手術をする。自然に排出される人が半分強、手術になる人が半分弱とのこと。ひとまず2週間後に再診予約を入れてもらって、様子を見ましょう。と言われました。

 

結果として、私の場合は稽留流産と診断された1週間後くらいから微量出血が始まり、そこから1週間くらい生理2日目くらいの出血が続きました。一番重いときかそれ以上の生理痛がその間ずっと続きます。
鶏卵1個分くらいのレバー上の塊がドロッと出たときは、血の気が引くくらいにショックでしたし、そこから数日間は頭痛・めまい・立ち眩みなどの貧血症状もありました。

塊が排出された後は、出血も痛みも徐々に引いていきました。トータルで2週間くらいは出血していたことになります。そりゃ貧血にもなるわ。

稽留流産と診断されてから3週間後、出血も完全におさまってから病院を受診し、子宮内容物が残っていないことを確認。手術の必要もない、とお墨付きをいただいて、一連の通院は幕を閉じたのでした。

 

ちなみに、流産した後の妊娠については「生理3周期以上あけましょう」といわれることもあるようですが、私が受診した病院の医師は「それはデマ。手術の場合は別だけど、あなたの場合は子宮の中もきれいになっているし、すぐにトライしてもらって大丈夫」と言われました。

もっとも、妊娠発覚から流産診断、そして通院終了まで人生丸ごとふりまわされているわけですから、私自身がすぐにトライしようという気にはとてもなれませんけどね。

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流産をしている人って、意外と多い。

流産を経験している女性は、想像しているよりも多いです。
例えば、こんな統計もあります。

医療機関で確認された妊娠の15%前後が流産になります。また、妊娠した女性の約40%が流産しているとの報告もあり、多くの女性が経験する疾患です。

日本産婦人科学会 > 産科・婦人科の病気 > 流産・切迫流産 より引用

女性の年齢にもよりますが、妊娠が確認された例の10~20%程度が流産になると言われています。

国立研究開発法人 日本医療研究開発機構委託事業 Fuiku-Labo 不育症Q&A より引用

実際、私が1人目を出産したときも、産院主催のディナーで5名のママさんたちとお話する機会があったのですが、うち3人は流産・早産経験者でした。不妊治療に力を入れている産院なので割合は高いのかもしれません。

 

「みんな、言わないだけで意外と流産を経験している」

デリケートな話題ですから、周りには言いにくいですよね。

特に、自分が妊娠出産を考える年齢ということは、周りの人たちもそういう時期なわけです。

もしかしたら、話そうとしたその相手は不妊に悩んでいるかもしれない。セックスレスに悩んでいるかもしれない。病気や諸事情により、子どもを諦めた人なのかもしれない。

生き方に密接にかかわる話題だからこそ、話しにくいテーマです。

なぜ流産経験を話さないのか。
責められるのがこわいから

流産を経験した女性がこんなにも多いにもかかわらず、積極的に話す人はあまりいません。
デリケートな話題だからというのもありますが、ほかにも「責められているように感じてしまうから」というのもあると思います。

流産を2回経験した私が、絶対に周囲から言われたくない言葉と、逆に言ってほしい言葉・してほしい行動をまとめました。

原因追及はNG! 励ましを装った言葉もつらい

「だからすぐに仕事を辞めればよかったのに」
「コーヒー(お酒・たばこ)のせいじゃないの?」

こういった、原因を追究して母親を責めるような言葉はもってのほかです(私は言われてませんけどね)

ほかにも、

「ちょっと無理したんじゃない?」
「あなたはがんばりやさんだから」

こういう励ましを装った言葉も、あなたが無理したから・がんばりすぎた「せいで」流産したんだ、としか受け取れません。

流産をした直後は、どんな言葉も「責められているようにしか聞こえない」のです。

だって、自分で自分を極限まで責めているから。

また、これは人によって受け取り方はさまざまですが、
「赤ちゃんが忘れ物したのよ」系の赤ちゃんがタイミングを選んでいる説や、
「次またがんばればいいじゃない」系の今回の妊娠をなかったことにする発言も、私は控えてほしいなと思います。

だって、苦しいのもつらいのも「今」だから。

「次」とか考えられないし、考えるのは罪深いような気さえしています。

寄り添う言葉または無言で体を気遣ってくれるとうれしい

「じつは流産したんだ」と報告されたら、言葉を慎重に選んでください。
寄り添う言葉だけで十分なんです。

「悲しいね」
「つらかったね」
「大変だったね」

言葉が見つからなかったら、それを素直に伝えてください。

「ごめんね、なんて言えばいいかわからない。つらかったね」
「……そっか、わかった」

それだけで十分救われます。

 

また、無理に言葉で励まそうとする必要もありません。
体と心を労わるのに専念できるよう、静かに寄り添ってあげてください。家事や買い出しを代わったり、何気ない話題で気をそらしたり、逆に一人の時間をつくったりしてもらえるとありがたいです。

ただし、心身へのダメージ度合や悲しみへの向き合い方は人それぞれです。

何気ない話題で気を紛らわせたい人もいれば、逆に関係ない話すらうっとうしく感じる人もいる。一人にしてほしい人もいれば、ただただ話を聞いてほしい人もいる。

下手を打つ前に、本人に「どうしたい? どうしてほしい?」と端的に尋ねてあげてください。

 

私ですか?

ただそばにいて、一緒に泣いてほしい。
そして、ただただ私を泣かせてほしい。

ズタボロに傷ついているのだから、「つらかったね」以外の言葉はいりません。
できる範囲で家事を代わってもらって、娘の相手もしてもらえたら十分でした。

あ、どうしてもお願いしたかったのは「娘のお風呂」です。
出血が続くうちは、どうしても一緒にお風呂には入れませんから。

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だから私は、流産を話そうとおもう。
だって私のせいじゃないから

パートナーである夫には、流産したことを話さないわけにはいきませんよね。

両親や義両親、兄弟姉妹や友人といった周囲の人には、話さない人が多いと思います。わざわざ「私、流産したんだけど」っていう人はいませんよね。気を遣わせたいわけではありませんし、知らなくてもよかったことをわざわざ知らされるのは相手もつらいかもしれません。

でも、ブログやSNSで不特定多数の方に向かっては、積極的に話す(書く)のがいいと私は思います。

まず、すでに流産を経験した方たちに共感してもらえます。

話す(書く)ことで悲しみやつらさを吐き出すことができるだけでも楽になりますし、共感してもらえることで「グリーフ・ケア」の一環になります。

グリーフ・ケアとは、愛する人の死や別れなどの悲しみを受け入れ、立ち直るためのさまざまな支援のこと。病気や老衰で亡くなる方とその家族に向けて行われる事が多いのですが、近年では医療関係者向けのグリーフケア研修や、流産・死産を経験した方に向けたマタニティグリーフ・ケアというカウンセリングもあるようです。

それから、あなたよりも後に流産を経験した方にとっても救いになります。

私自身、稽留流産と診断されてからはたくさんインターネットで検索しました。専門的な医療記事よりも、同じ経験をされた方の個人ブログを読んで心の備えをしたり、必要なものを買いそろえたりすることができました。
私が書いたこの記事は思うがままに書きなぐっただけの文章ですが、それでも誰かの救いになると信じています。

 

だからこそ私はこれからも、流産した経験を話していきたいと思います。

流産を経験したすべての女性に、

「流産は、あなたのせいではありません」

と伝えたいから。

 

これからも、【流産を話そう】というテーマでいくつか記事を公開するつもりです。
流産を経験した方、流産した女性が身近にいる方、流産で受けた心の傷をどう昇華すべきか迷っている方の、悲しみを癒す一助になりますように。

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