悩ましき「づ」と「ず」―うなづくorうなずく?近づくor近ずく?

ライティング
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「ず」になるのは二語に分解しにくいものと現代までに浸透してきたもの

二語に分解しにくい語=本則として「ず」を用いる

もとは二語が連合してできた語でも、現代語の意識において二語に分解しにくいものは本則として「ず」を用います。
例えば「うなずく」は、もとは 項(うなじ)+突く(つく) の二語からできています。しかし、うなずくという動作はもはや突くという意味から遠ざかっており、うなじ+つくという二語には分解しにくいのです。そのため、現代語に置いては「うなづく」ではなく「うなずく」と表記されるようになりました。

頷く(うなく)/躓く(つまく)/跪く(ひざまく)/黒くめ/自と・自から/手から/差し詰め(さしめ)/固唾をのむ(かたをのむ)/ひとつつ/融通(ゆうずう)/稲妻(いなま)/杯(さかき)/みみく/ほおき など

ただし、これらの言葉は「づ」を用いることも許容されています。実際に、「頷く」「融通」「稲妻」などは「うなづく」「ゆうづう」「いなづま」と入力してもきちんと漢字に変換できるようになっています。
「うなずく」を「うなづく」と書いても誤りとはいえませんが、ひとつの文書のなかでは表記を統一するようにしましょう。

漢字の音読みでもともと濁っているもの=「ず」

もともとの漢字の音読みが「ず」であるものは、二語が連合しても「づ」にはなりません。

略図(りゃく)/馬頭(め) など

歴史的仮名遣いでは「づ」だが現代仮名遣いでは「ず」が浸透しているもの

古語と現代語の表記は異なるので、古語の解説をする文書を書く場合などは例外的に書き分けが必要です。

水(みづ→みず)/渦(うづ→うず)/屑(くづ→くず)/何れ(いづれ→いずれ)/まづ→まず など

仮名遣いは変化していくもの

仮名遣いは時代によって変化していくものです。私も編集者時代には、年代がかなり上の方と原稿のやり取りをする際はとても気をつかいました。

もっと詳しく知りたい方は、 文部科学省 内閣告示第一号 現代仮名遣い も参照してくださいね。

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