悩ましき「ぢ」と「じ」――ぢめんorじめん?こぢんまりorこじんまり?

ライティング
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「じ」になるのは、いちじるしい/いちじく/地(じ)/治(じ)/~中(~じゅう)

成り立ちが「し」からきているもの

著しい(いちるしい)……いち+しるし
無花果(いちく)  ……一+熟 ※諸説あり

著しい(いちじるしい)は、もとは いち+しるし の二語からできているため、「じ」です。「いち」は程度の激しいさまをあらわす「いと・いたく」と同じ意味で、「しるし」は物事がはっきりしているさまをあらわします。
無花果(いちじく)は諸説ありますが、一晩で熟す・一つずつ熟すという性質から名付けられたとされています。いずれにしろ「じく」は「じゅくす」が転じたものなので、「ぢ」ではなく「じ」を用います。

漢字の音読みでもともと濁っているもの=「じ」

もともとの漢字の音読みが「じ」であるものは、二語が連合しても「ぢ」にはなりません。

地面(めん)/生地(き)/湯治(とう)/不治(ふ) など

たとえば、「地」という漢字には「ち」という読み方のほかにもともと「じ」という読み方もあります。「治」という漢字も同様で、もともと「ち」「じ」両方の読みをもっています。
一方、「血」という漢字はもともと「ち」という読み方しかないため、二語連合で濁る場合には「ぢ」となるのです。

二語に分解しにくい語=本則として「じ」を用いる

もとは二語が連合してできた語でも、現代語の意識において二語に分解しにくいものは本則として「じ」を用います。

家中(いえゅう)/世界中(せかいゅう) など

ただし、これらの言葉は「ぢ」を用いることも許容されています。実際に、「いえぢゅう」「せかいぢゅう」と入力してもきちんと漢字に変換できます。
「いえじゅう」を「いえぢゅう」と書いても誤りとはいえませんが、ひとつの文書のなかでは表記を統一するようにしましょう。

歴史的仮名遣いでは「ぢ」だが現代仮名遣いでは「じ」が浸透しているもの

古語と現代語の表記は異なるので、古語の解説をする文書を書く場合などは例外的に書き分けが必要です。

味(あぢ→あじ)/氏(うぢ→うじ)/恥(はぢ→はじ)/痔(ぢ→)/紅葉(もみぢ→もみじ)/あぢさい→あじさい など

仮名遣いは変化していくもの

仮名遣いは時代によって変化していくものです。私も編集者時代には、年代がかなり上の方と原稿のやり取りをする際はとても気をつかいました。

もっと詳しく知りたい方は、 文部科学省 内閣告示第一号 現代仮名遣い も参照してくださいね。

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