【電子書籍の書き方】元編集者が教える台割の作り方!

ライティング
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『読者の人生を変える本の書き方 ビジネス書・自己啓発書・実用書が書ける7ステップ』のダウンロード特典「Excel台割テンプレート」は本記事最後からダウンロードしていただけます

あなたが1冊の電子書籍を書きあげられないのは、設計図がないからです。

書きたいものを書けばいい。それは真実です。
でも、電子書籍はブログと違って「追記」も「リライト」もできません。未完成のままで世に出すことはできないのです。

1冊の本として、頭からお尻まで書きあげる必要があります。そのためには設計図が必要です。設計図があれば、途中で迷うことなく書きすすめられます。「結局何を言いたいかわからない」という辛口レビューがつくことはありません。また、文字数(=ボリューム)の予測が立つので、価格設定にも役立ちます。

私・椥辻夕子は、電子書籍専門出版社である 株式会社まんがびと様 から約70本の電子書籍を発行してきました(2019年6月現在)。

椥辻夕子
椥辻夕子

まんがびと様と出会ってから4年、

70本を書かせていただき、一部は

シリーズ化もさせていただきました

私が電子書籍作家として活躍できているのは、ひとえに株式会社まんがびとの平田社長のおかげ。しかし当然のことながら、執筆にあたって自分なりに工夫していることもあります。

元編集者の経験を活かして、執筆前には必ずこの設計図=台割を作っています。

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台割=本の設計図

台割とは、冊子状の印刷物を作る際に必要な指示書のことです。

 

紙の冊子を作るときは、まず総ページ数を決めなければ予算が立ちません。総ページ数を弾きだすためには、次の3つの情報が必要です。

  1. その本は全部で何章あるのか
  2. 各章は何ページずつあるのか
  3. それぞれのページにどんな内容を盛り込むのか

印刷製本コストのかからない電子書籍では、予算設定の必要はありません。しかし、この3つの情報は「何をどのくらいのボリュームで書くのか」の指針となります。これらを決める台割は、まさに本の設計図というわけですね。

なお、紙の本の制作にあたっては、「どの用紙を使うのか」「何色刷りか(1色刷、2色刷、4色刷など)」といった情報も台割表に盛りこむ必要がありますが、電子書籍にはまったく不要。そのため、電子書籍の台割はとってもシンプルです。

椥辻夕子の台割見本

こんな感じの台割が作れる「台割テンプレート」は、本記事最後からダウンロードできます。

これは、『電話応対のニガテを克服する7日間プロジェクト 音読するだけ!鉄板フレーズ50』という本の台割です。執筆前に書いた手描きの台割をExcelで再現しました。

電話応対のニガテを克服する7日間プロジェクト 音読するだけ!鉄板フレーズ50。20分で読めるシリーズ

 

なお、台割はExcelでなくても構いません。私は手描きで作ることの方が多いです。

以下は『読者の人生を変える本の書き方 ビジネス書・自己啓発書・実用書が書ける7ステップ』(2019年6月28日発売)という本の台割です。

手描きの台割だとこんな感じです。字も汚くてぐちゃぐちゃに書き汚しながら執筆します。

この手描き台割のテンプレートについても、記事の最後に掲載しています。

読者の人生を変える本の書き方 ビジネス書・自己啓発書・実用書が書ける7ステップ (20分で読めるシリーズ)

電子書籍執筆にも台割は必要!

台割については編集者時代に紙の本を制作したなかで学びました。
私は今、主に電子書籍執筆を行う作家・ライターです。印刷・製本という工程がなく、ページという概念のない電子書籍を執筆するにあたっても、この台割の技術は役立っています。

電子書籍執筆にも台割は絶対に必要です!

その理由は2つあります。

  • 進行管理がしやすいこと
  • 各章のボリュームとテンションをコントロールできること

詳しくみていきましょう。

台割があれば進行管理しやすくなる

電子書籍を書く作家さんたちは、そのほとんどが別に本業をもつ兼業作家さんのはず。専業作家さんだとしても、その一冊だけを書いていられるわけではありませんよね。初めから終わりまでを一気に書き終えるのは不可能に等しいです。

でも、台割があれば「書きたいときに」「書きたいところから」書くことができます。

章ごとに何を書くかが丁寧に分解してあるので、少しずつ書き進めることができるのです。第1章から順番に書く必要もありません。台割は、どこから書いても迷子にならないための設計図ですから。

また、執筆が済んだ章を台割でチェックしていけば、進捗状況がわかります。今どれくらい書きあがっているのか、次はどこを書けばいいのかが目に見えて把握できますよ。

台割があれば各章のボリュームとテンションをコントロールできる

最初はノリノリで勢いよく書けるのに、途中でパワーが切れて尻すぼみな終わり方になってしまう……

逆に、書き出しは苦労するけどだんだん筆がノってきて後半が濃くなり、読み返すと冒頭が薄味気味……

こんな「竜頭蛇尾タイプ」や「下ぶくれタイプ」な人にも、台割はおすすめです。各章の内容と想定文字数をあらかじめ構成しておくので、全体のボリュームとテンションをコントロールできるのです。

さらっと流すエピソードと、丁寧に解説したい部分とを全体的に俯瞰できるので、ちょうどいい強弱をつけることができます。

また、台割があれば1見出し1テーマの原則も守ることができます。1つの章に異なるテーマの内容が複数盛り込まれると、何を言いたいか分からなくなってしまいます。台割で各章の執筆方針を固めておけば、主張をクリアにすることもできるのです。

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電子書籍の台割に必要な項目は「大見出し」「内容」「想定文字数」の3つ!

台割サンプルにもあるように、一番上に「仮タイトル」と「ターゲット」をメモしておきましょう。タイトルは本文が完成した後に確定させますが、仮タイトルがあることで企画全体のイメージを常に把握できます。ターゲットも常に振りかえりながら執筆することで、情報の必要・不必要を判断しやすくなります。

そのほかに設定しておくべき「大見出し」「内容」「想定文字数」について詳しくみていきましょう。

「大見出し」=章タイトル 目次を意識してちょっとひねろう

台割サンプルの中央、赤い囲みの部分に「大見出し」を書きます。

大見出しとは、章タイトルのことです。その章で何を書くかを端的に表現しましょう。書籍タイトルとあわせて、大見出しは最終段階で見直しても構いません。大見出しを抜き出して並べると目次になります。その本の全体像がわかるように組み立てるといいですね。

【電子書籍の書き方】元編集者が教える競合分析!原稿を書く前に売れ筋を読めで分析したライバル本の章構成を参考にするのもよいでしょう。

椥辻夕子
椥辻夕子

ただし、まったく同じにならないように。

本の構成や目次が著作物かどうかは解釈が分かれていますが、万が一著作権侵害を申し立てられたら言い逃れられません!

「内容」=中見出し 箇条書きや図解を交えて方針を固める

台割サンプルの右端、オレンジ色の囲みの部分に「内容」を書きます。

中見出しを箇条書きにするようなイメージでOK! この章で何を伝えたいか、それを伝えるためにはどんな事例や根拠が必要か、読者に共感して読んでもらうにはどんなエピソードが必要かを考えてみてください。

Excel台割サンプルでは文字情報しかありませんが、手描き台割サンプルには矢印やイラストを交えて図解もしています。書き汚しながら思考を深めてくださいね。

大見出しと内容を行き来しながら、全体の構成を整えていきましょう。章を分割したり合体したり、順序を入れ替えたりしてください。

椥辻夕子
椥辻夕子

大切なのは、自分が書きたいことを書くだけでなく、読者に伝えるために何が必要かを考えることです。何を書いて何を削るかをここで決めておきましょう。

「想定文字数」 トータル文字数の予想にも役立つ

台割サンプルの左、緑色の囲みの部分に「想定文字数」をメモしておきましょう。

章の内容がある程度固まったら、大体どれくらいの文字数で収めるか予測を立てるのです。慣れれば自分の文字量は予測できるようになります。ライバル本の文字数を参考にするのもいいですね。

想定文字数を積み上げていけば、トータル文字数が見えてきます。なお、電子書籍に最適な文字数は「2万文字」が最適値であると私は考えています。その理由については、以下の記事を参考にしてください。

【電子書籍の書き方】文字数は2万文字がベスト!その2つの理由
電子書籍の文字数は2万文字がベスト! 椥辻夕子 この記事はPREP法を元に書きます。 だから真っ先に結論を提示しますね。 電子書籍は、2万文字が(続きを読む)

電子書籍執筆用台割テンプレート

Excel台割テンプレートのダウンロードはこちらからどうぞ!
椥辻夕子流電子書籍の台割テンプレートのダウンロードはこちらから

また、手描きの台割でやってみたい方は、以下の画像をテンプレートにしてみてくださいね。

Excel・手描きいずれも、あなたが使いやすいよう自由にカスタマイズしてみてくださいね。

 

「台割」についてはこちらの本でもご紹介しています

この記事でご紹介した「台割」のノウハウについては、2019年6月28日に発売された『読者の人生を変える本の書き方 ビジネス書・自己啓発書・実用書が書ける7ステップ』でもご紹介しています。

「台割」のほかにも「競合分析」「エッセンスワード」「PREP法」「校正」など書籍を一冊書き上げるのに必要なノウハウを盛り込んだ本となっています。

読者の人生を変える本の書き方 ビジネス書・自己啓発書・実用書が書ける7ステップ (20分で読めるシリーズ)

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